19時間7分の世界
あけましておめでとうございます。新年1発目の初ブログです。
19時間7分って聞くとみんなどんな印象を受けるんだろうか、1日24時間と考えれば微妙な数字だし、仕事の時間と考えても19時間は長すぎるし.....と考えてみましたが、勿体つけてもしょうがないので、この数字は何の数字か発表します!
ばばん!
辻村深月作「かかみの孤城」オーディオブックの全収録時間数です!
わー!ぱちぱち
上に貼ったリンクには主人公のこころを演じるゆみりちゃんのインタビューや、生朗読の動画、オーディオブック制作秘話なんかも紹介されているのでとりあえずリンクを見て下さい!
.....だとあまりにもブログを書く甲斐がないのでオススメポイントなんかをいくつかの観点に分けて紹介していこうと思います。
コミカライズもされているみたいです。
〇声優が豪華!
こころ・朗読 : 花守ゆみり
物語の主人公のこころと地の文を朗読するのがゆみりちゃん。
秋口ににわかに話題になった人物なので、聞き始めた時はなんとなくもやもやする気持ちもあったんですが、物語を聞き終わったらどうでもよくなる。
それくらいめちゃくちゃ芝居がいいです。
以前もちらっと書いたんですけど、地の文は主人公のこころの一人称、という受け止め方もできるんですが、文中に「こころは.....と思った」じゃないけど、一人称よりは少し第三者視点に近い気がして、地の文がこころなんだけど、こころじゃない、みたいな、こう...説明できないんですけど、不思議な感覚になって、作品への没入感も深まって、いやホントにすごいんで聞いてほしい。
オオカミさま : 東山奈央
登場人物たちを世界に誘うキャラクター。
奈央ちゃんがあんまりやってない感じのキャラクターでは...?という気がします。
登場頻度はそこまで高くないかな、でもいわゆるストレートプレイ的なお芝居が聞きたい人にはすごくオススメです。
アキ : 伊藤かな恵
20代前半女子は明確にオタクになる前からわりと触れてた声優さんなのでは?と思うかな恵さん。あむちゃんで聞き慣れた声だけど、このキャラクターもいわゆるオタクコンテンツでは登場しない雰囲気の子なので、そういう点でオススメ。
人好きのするキャラクターかと問われると難しいところだけど、やっぱり芝居がめちゃめちゃいい。人間らしいところが私はすきです。
マサムネ : 小林裕介
主人公と言えばこの人!というくらい年間何本も主演があるイメージのゆっけさん。
私はいつまでもWIXOSSの双子に幻想を抱いてるところがあるので、そういう子いるよな~~!と思いながらもわりと聞いててキツイキャラクターです。いや居はしないか。
感情の振れ幅が大きいキャラクターが好きなので、そういう点ではめっちゃ推せる。
アキとマサムネ、後述するウレシノが物語のキーかなと思ってるので、ぜひファンの方は聞いてほしい。いや多分これ読む人にファンの方居ない気がするけど。
スバル : 西山宏太朗
正直いちばん好きなキャラクターです。最後まで聞いてこそなんですけど。
実は私、あんまり西山さんは通ってきてなくて、『キズナイーバー』のアニメで日染くん見たくらい?アニメではおっ、ってなる部分もあったんですけど。
多分がっつり聞いたのは『芸人ディスティネーション』が初めてかな?それもまあ、下に見るようであれなんですが、うーんラノベだなあ、という感じで。
前置きが長すぎますね!
こころ以外のキャラクターは、こころを主軸に物語が進んでいくので背景があんまり分からないんですけど、なんか、うわ、西山さんって本当にお芝居上手いんだな、すごく好きだな、ってなる瞬間があって、やっぱり聞いてほしい以外の説明ができないんだよな~~!!!(語彙力)
とにかくめちゃめちゃ良かったです。ノリと勢いで私が朗読のチケットを取るくらい、超!良かったです。
フウカ : 大和田仁美
声優さんってガラっと声の印象が変わる人と変わらない人と居ると思うんですけど、ひーちゃんは変わらない派。個人的には信長さんも、かな恵ちゃんも、西山さんも私の中ではそういう括りではあるんですけど、声の印象は変わらないけど、どんどんフウカになってくんですよね。
いや最初からフウカなんですけど。
なんか最初はひーちゃんの声だな、みたいな感想を持ってて、でも途中から役者への関心で聞いてたセリフがキャラクターへの関心にひっくり返って。そこで、あっ、フウカだ、と気づくというか。これ伝わるのか...?
とにかくひーちゃんもめっちゃいいです。あ、他のキャラでも書いたけど、他所では基本登場しなさそうなキャラクターなので、そこもオススメ。
ウレシノ : 堀江瞬
フォロワーに応援してる子が居るのでめったなことは書けないな、と思いつつも書きます。ほりえるは実はあんまりしっかり聞けてない側に属するかな、という気がしてて。
私の中でパっと出てくるのが、sideMのピエール、ナナマルサンバツの識くん、十二大戦のねずみ。デスマのサトゥー。いや意外と見てるな.....
何て言うんだろう、うーん、各キャラクターごとに思い入れの程度が違うし、ナナマルサンバツは思い入れのある作品ではあるんですけど、ベースが少年漫画だからかな、なんとなく前向きな気がするというか。
いや、ウレシノは後ろ向き、という話がしたい訳ではないです。
そうじゃなくて、すごく現実感のある問題に向き合ってる、割とどこかに居そうな中学生なんですよ。
今までで一番、と呼ぶには生々しいというか居心地の悪さを突き付けられるキャラクターではあるんですけど、それでも、堀江さんのお芝居いいなあ、ってなるキャラクターです。
いいキャラクターだし、大事なキャラクターです。ただ私の考えでは一番現実離れしたキャラクターでもあるので、何を書いていいか分からないんですよね。ということで、彼については聴いた人が、こうだったね!と私に感想を送ってください。(無茶ぶり)
ここまでのキャラクターが物語の主要人物です。
物語の話をほとんどしてなかったんですけど、鏡の中の世界に入り込んだ性別も学年も違う7人の中学生の物語です。そんな鏡の中の世界に行くにはルールがあって.....という感じ。正直物語の概要はリンクを見て頂ければと思います。
シャニマスの冬優子の人と言うことで載せました。でもあのぞっとする感じはめちゃめちゃ上手かったと思います。
〇そもそも"辻村深月"作品はおもしろい!
キャラクターで結構語ったんでまだ続くの?って感じかもしれないんですけどお付き合いください。
私、もともと辻村深月さんの小説がわりと好きで、とは言え全作網羅してます!というほどは読んでない、中途半端な感じなんですけど。
その中で最も好きなのがこの作品。
この作品もそうなんですけど、辻村作品の良さは、リアルな部分はとことんリアルさを追及した上での、SFチックなミステリー、というところだと思うんです。
SF感が強めなのが"ツナグ"で、映画化もされてます。
橋本愛ちゃんが推しです。
一方でSF的要素は含まれていものの、リアルに重きがおかれてるイメージなのが上述した"メジャースプーン"と"名前探しの放課後"です。
読みやすい・買いやすい文庫版もあるんですが、表紙は圧倒的にハードカバーが好き。
うーん、リアルって書いたけど、"名前探しの放課後"は青春色強めかもしれない。
私が多分一番最初に読んだ辻村作品です。
もともと「かがみの孤城」のオーディオブックを推すためのブログなので、推し作品を並べるのはこのくらいにして。
辻村深月さんの作品って、セリフに謎解きのヒントが隠されていることが多い気がしていて、メジャースプーンとかはまさにそれです。
ただ!私は謎解きに至るまで、あれ?と違和感を覚えたりすることがなく読み進めてしまいました。
それは、最後に謎が明かされたときのカタルシスを感じることはできるけど、もっと自分自身の中でも謎について考えられたら、それはそれですごく面白いんじゃないか?と思う訳です。
前置き短くするのって難しいな...。
そして、オーディオブックなら!
謎に気付いたり、謎解きを楽しみながら聞くことが出来るんです!
どういうことかと言うと、読書だと、セリフのひとつひとつを隈なく読んだとしても、オーディオブックの多分10分の1.....さすがにそれは言い過ぎだとしても、2~3倍の速度で情報を取得していくと思うんですね。
けれど、オーディオブックって人間の発声する速度で物語が進んでいくから、ゆっくり考えながら聞くことができる、ということです。
ちなみにメジャースプーンでは一ミリも隠されてた謎に気付かなかった私が、かがみの孤城だと、あれ?もしや.....?と謎に気が付くことができたんです。
これが最大の根拠です。(根拠が弱い)
とは言え、完全に謎が解けなかったとしても、ミステリー寄りの舞台や朗読劇を楽しんだことがある人には多かれ少なかれ理解してもらえるのではと思っています。
観点すっくな!と思いつつもまとめに行きます。
「かがみの孤城」は話が面白いし、声優が豪華だし、何より自分が謎解きを楽しめるので、オーディオブックがオススメです!
〇おまけ
推薦コメントや本が出版された際の著者インタビューのリンクはここにあります。
ちなみにミステリとは種類が違うので上には載せなかったんですけど、ハケンアニメ!もオススメです。