考察ぶった感想のようなもの
朗読あの星、クズみたいな感想だけどまずは久しぶりに眠くならなかった!
最近推しが出てようがなんだろうが眠い、というどうしようもなさを発揮していたので、まずはそれが良かった...
話としては王道も王道、「君と夏の終わり、」と歌ったのもあって、あの花っぽいなとなりました。
あとね、びっくりするぐらい狩野さんと笹くん良かった!お二人の芝居がほぼ初見だったのてこんなに良いとは.....って感じ。(語彙力がない)
笹くんはツキステの映像では見たことあったけど、そんなにシリアスな芝居してなかったし。(たしか年中お当番だった)
最初の手紙回しから朗読って言うより舞台じゃん、ってくらいよく動くし、でも屋上のシーンもみんなが横並びなんじゃなくて、二人は教室のセットから動かないのはなんとなく朗読だなあと。
ほら舞台だとやっぱりある程度転換するじゃん?
星に手を伸ばす星羅とそういう大事なところだけ聞き逃す男!お前はダメだ、いやまあそんなことはないんだけど、もし聞こえてたとしても同じリアクションな気がするけど、あーーーーーってなった あとね、やっぱ星羅がかわいい。終わってから時差で、ああ、あの子はちっともそんなことは思っていなくて、ロマンチックだね、ってセリフにも全部にすきが入っているんだなって、やばい書いてて泣きそう。
屋上を楽園と呼ぶ隊長だったり部長だったりな健吾に連れられて、みんなで掃除して、差し入れ係になって集まったり、1年生に見つかったり、そういう楽しそうな全部を持ったままみんなで卒業して欲しかったなあ...
1年生の風太くん、推しキャラ。
星羅との初対面の時にいや~~私年下は、って言う星羅にとりつくしまもない感じでバッサリいくとこがすきだし、勝った.....って言い出す星羅がすきすぎて、風太くんの登場シーンはほぼ全部すき。
しかも風太くん、お見舞いもきてくれるんですよ。私の中ではやっぱり恋愛的な気持ちがあったんじゃないか、と思ってしまうんだけど、とはいえ私も別にそこまで親しくないひとのお見舞いとか行ったことあったな??(今思うとだいぶアレ)
風太くんは多分学生証を拾った時点で何かを見つけていて、対面した時に確証に変わって、そして、むしろだからお見舞いに来てくれたのかな、というところに今落ち着きました。感想を整理することは大事。
しかも風太くん、完璧なタイミングで居合わせるじゃないですか。去り際にさらっと相談のります、って言い置いて言ったし。
このあと風太くん、莉緒に呼び出されたシーンしかきちんと出てくることないじゃないですか。正しい時間の流れの中で見ると。
するとやっぱ同級生4人にとっての最大の悲劇に関わってなくて、でもそこに関わってないが故に、思うところがあったのかなとも。
健吾じゃないから、そこまで踏み込めなくて後悔、というのじゃないけど、少なくとも関わりを持って、察していた身としては居心地の悪さというか、何かしらあったんじゃないかなって。(同じこと言ってしまった)
あとさ、やっぱ三澤さん好きなんですよね、三澤さんの芝居。めっちゃ聞きやすいし、わっ って声が大きくなった莉緒との言い争いのシーンも超すき。カレーライスと違ってフラットな立場だったし。
莉緒がお見舞いに来たとき、私はてっきり莉緒から伝えて、って形になって、そして莉緒が言わなかったのかな、って思ったんですよ。
でも終盤でそれは違ったんだな、となって、そりゃ健吾も先生も分かってるんだから裕介だって分かっててもおかしくないんですけど。
なんか、その葛藤は分かるような気はするけど、たった一つの出来事で一ヶ月も放っておけてしまうのか、そこが合点がいかなくて、でも先生から療養中って聞かされてるのかな。
莉緒が崩したバランスを、また莉緒が元に戻そうとして、でも戻らないのを健吾が力を加えて戻そうとしたら、今度は裕介が決定的に、いやあれは星羅の言葉もあるから仕方ない部分もあるんだけど.....
でもあの売り言葉に買い言葉の場面がいちばんキツかったかもしれない。だって星羅である青山吉能が泣いてて、裕介はほぼ怒るような口調だし、もうなんか、ああやばいな、って思いながら泣かなかったけど、でもなんかさ、やばかったな、うん。
書いてる今私が泣いてるわ。その時泣かなかったのにどういうこっちゃ。
でも裕介が走ってる時、狩野さんのお芝居見て、ああ、「さよならのかわりに」だなあって。
田邊さんの演出って感じがした。
そしてやっぱり「さよならのかわりに」と同じ、いやそれ以上に絶望的な結末を迎えて、なんで思い出の場所から飛び降りちゃうんだろう、いっそそこは病院であれよ、なんで場所を移動する行動力は残ってたんだよ、と苦々しい気持ちになったり。
全部裕介の口から語られるだけだったけど、健吾が殴ったことで少しだけ胸のすく思いがして、いや別にそんな気にはなってないか、でもざまあみろって、いやなってるのかな。
それでも健吾はやっぱり全編通してずっといい奴だから、殴ったことも、もしかしたら口にはしないけどけしかけたことだって、後悔してるのかな。
裕介は裕介の言葉自体がトリガーを引いたことを自覚した上で、よく10年、10年後まで生きていられたな、って気持ちになった。
それは死ねばいいとかそういうことじゃなくて、あっさり仕事をしてて。
それはあの花を思い浮かべてしまってるからかもしれないけど、それこそじんたんみたいに引きこもりにはならなかったんだ、みたいな驚きとか。
ただもしかしたら、ほとんど感情が動かなくなったとか、そういうことなのかな、でもそのタイミングで学校の、しかも屋上に行くじゃないですか。
そこで星羅の姿を見て、見て、もうセリフが思い出せないからだめだ、「大好きだった」と「ずっと一緒に居たい」だけは言ってた気がする。
台本を買ってないから最後のト書きも読むことができないんだけど、私だけの解釈なら、狩野さんの裕介は屋上から飛び降りそうな気がしてしまう。
見てないのに語るのは非常に微妙なことだけど、とはいえ見ようがないので勝手に書きますが、なんとなく汐谷さんがやる裕介より、狩野さんがやる裕介は落ち着いてるというか、悪口みたいだけど、ちょっと暗そうというか。
いやあくまで汐谷さんの芝居は想像なんだけれども。
なんていうの、やり直してしまったら、やり直せてしまったら、簡単に向こう側に行っちゃいそうに見えるんですよね。わかんない、そうなってほしいだけかもしれない。